MGをやり出すと仕切りに耳に入ってくるのが「Y理論」というワード。
ウキペディアから注釈しますと
X理論
「人間は本来なまけたがる生き物で、責任をとりたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」という考え方。この場合、命令や強制で管理し、目標が達成できなければ懲罰といった、「アメとムチ」による経営手法となる。Y理論
「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする」という考え方。この場合、労働者の自主性を尊重する経営手法となり、労働者が高次元欲求を持っている場合有効である。
Y理論を説明する時には、この対極にあるX理論の説明も不可欠となります。上の説明通り、この両極端な経営手法があります。
従来の型はX理論、わかりやすくいうと体育会系。トップダウン型。命令、管理という訳です。一方のY理論は、上下関係なく、水平な関係で物事を進めていく。ともに学ぶという手法。
MGは後者のY理論を用いて、自からが進んで学ぶ教育方式で進みます。
ただこのY理論、MGができるようになったからといって、Y理論が体現できるようになる・・ということではありません。MGの先輩方もこの経営手法や教育法に少々、頭を悩ませているのも事実です。
西先生は「MGは思想である」とおっしゃいます。社内にMGを浸透しようとする時、このY理論を加味されたMGでなければうまくいきません。インスラクターを初めてからこのY理論をずっと向き合い、わかったことは、Y理論がうまくいかない方(X理論)の特徴として、「相手を信じれない」方が多い気がしています。
よって、相手を認めない。自分がすべて...怒りやすい、待てない、といった感情表現が出てくる。自分では正しいことをやっていると思いつつも、「あいつは・・」とつい批判的な言動、態度になる。こうなってくるとMG→参加者、会社→社員は楽しくありません。
正しいことを教えてやっている!!皆が間違えないように教えてやっている!!が、そもそもX理論でY理論から逸脱しています。
X理論は相手を否定するところから、Y理論は相手を信じることから。もちろん参加者が無茶苦茶なこともするかもしれませんが、ルールを犯していなければ、OK、OK。それはその人の成長過程であり、まったく問題ありません。信じて気づく瞬間まで待ってあげましょうよ。そう思うことからY理論って、始まると思うんです。相手の成長を信じて疑わないこと..この単純で難しい取り組みがY理論なんだな、と私は思うんです。