FC(全部原価計算)の悪。

 

私たちがいつも目にしているものは制度会計(財務会計と税務会計から成る)というもので、原価計算の方法にFC(全部原価計算)を用いることが決められています。MG研修を受けると、このFC(全部原価計算)が役に立たないことが身に染みてわかります。

 

FC(全部原価計算)は製造固定費を含めた原価計算式で、いわゆる西先生がいつもおっしゃられる、コーヒーとミルクがごちゃごちゃに混ぜられた「ミルクコーヒー」の説明がそれです。

 

このミルク(製造固定費)をコーヒー(原価)に含めると。。在庫(仕掛かり、製品)が増えれば増えるほど原価が下がり、利益が増える結果になります。こうなると売れようが売れまいが、作れば作るほど儲かることになりますよね・・

 

MG研修の第2表原価計算フローチャートがそれです。

 

第1期、DC(直接原価計算)なら自己資本283。FC(全部原価)なら自己資本303。FC(全部原価計算)だと、このようにキャッシュは増えないのに、数字上では儲かっているというわけです。

 

本来は「在庫を積み上げれば利益が出る」..ではなく、売れたら利益にならなければなりませんよね。今一度、原価計算フローチャート、第1期のマトリックス会計表を見比べてくださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事